首の弯曲(わんきょく)が無くなる
アーチを整えヘルニアさよなら!
頸椎ヘルニアでお悩みの方に、今回は首の弯曲が無くなるとヘルニアになる!メガネ橋のようにアーチを整えましょう
首の弯曲・前弯について
私たちの体には自己を守る機能が自然と養われており首の前弯がその一つです。この首の弯曲・前弯が無くなるとヘルニアになりやすいです。
首の骨は7つで構成されアーチ状の形をしており、5〜6kgの頭を支えます。この7つの骨のアーチが崩れれば、ヘルニアになったり・首の筋肉に負担をかけてしまいます…
通常の頸椎前弯アーチ
首の骨は綺麗な前曲線となります。
頸椎前弯減少(ストレートネック)
ストレート型
頸椎前弯消失(バックネック)
5番6番が後屈曲する方も
では首のアーチが崩れる原因について3つほどご案内します。
首のアーチが崩れる要因
首のアーチが崩れる原因として加齢により崩れ 生活により崩れ 歪みにより崩れが考えられます。
加齢による減少対策
加齢による弯曲の減少を食い止めるには
- 骨密度を高める
- ホルモンを調整する
- コラーゲンを摂取
骨密度の上げるには
骨密度を下げる要因は、デスクワークや車移動など運動不足な生活です。またお日様にあたることでビタミンdが体内で作られます。ビタミンdは骨代謝に必要な素材なので、ビタミンd+適度な刺激(骨軸に対しての刺激)加えることで、首の弯曲も改善方向に働きます。最低20分位は歩行しましょう。
成長ホルモンを整える
成長ホルモンと言うと骨の形成・身長を伸ばすホルモンだと思われますが、タンパク合成・糖質代謝・脂質代謝・細胞増殖を促すなど、あらゆる場面で役割を果たします。
思春期で100% 40代で50% 60代で30%と減少していきます。夜の22時〜2時のゴールデンタイムに睡眠を取られることをオススメします。
コラーゲンを多く取る
椎間板は円形の線維軟骨と、ゼラチン状の髄核・コラーゲンを含む線維輪から成っております。コラーゲンは90%の水分と脂質で構成されます。
コラーゲン繊維の水分が徐々に失われると、クッションの役割を失い髄核が出てきてヘルニアになりやすいです。
コラーゲンを多く含む、ふかひれ・ハモの皮・うなぎの蒲焼・牛すじ・豚の角煮・豚足・砂肝などを食されるとよいと思います。
生活習慣の改善
生活習慣での首のアーチ消失しやすい状態は①スマホ姿勢②枕が高い③長時間のデスクワークです。
①スマホ姿勢
スマホ姿勢をされると頭が前に傾きます。頭の重さは約5〜6キロ程です。15°前に傾けると12キロ、30°傾けると18キロ、45°傾けると22キロ、首の骨や首すじに荷重がかかります。当然筋肉は硬くなり、血流が悪くなり、皮膚・筋肉の体温も下がり悪循環になります。30分に一度はその場を去り、お水を飲んだり・首を動かすようにしましょう。
首の角度、計測部位(一人の場合動画撮影)
①第7頸椎・・・首を下にして出ている場所
②耳穴の真ん中で測ると首の角度が測れます
②枕の厚みは5〜7cm以内
寝る時の動作にもよりますが、一番悪に寝方が仰向けの状態で枕を高くした状態です。寝返りを打つなどでリセットされますが、そもそも枕が10センチ以上高いと寝違えを頻繁に引き起こします。マットレス・ベッドなどが柔らかいと更に寝返りが打てなくなり、首に負担を掛けますので、枕・寝具のセットで固めにされたほうが良いと思います。
その方の骨格によりますが
猫背・・こぶし1個5〜7cm
健康・・両手重ねで3〜5cm
③長時間のデスクワーク
デスクトップで大きめの画面で正面を見ている方が差ほど影響は出にくいのですが、ノートパソコン・タブレットなどで作業されている方は要注意です。スマホ姿勢と同じ格好となります。またキーボードの位置も気をつけましょう。目安は肘が50〜60°で手首の根本がしっかりと机に置かれている状態が良いかと思います。
巻き方・なで肩などで肘の角度が異なります
巻き肩・・60〜70°が楽です
なで肩・・50〜60°が楽です
歪みによるもの
通常背骨(頸椎・胸椎・腰椎・仙椎・尾骨)は横から見ると『sの字』の形をしています。
楽な姿勢が良いとは限りません
体の一部分を整えて改善すればいいのですが、人によっては膝が伸びなくて姿勢が崩れていたり、背中が丸くなって反射的に目線を下げられている方もいらっしゃいます。
歪みは万病のもとです。早ければ早いほど時間とお金も節約できます。
本当に手術が必要なのか?
手術で綺麗な前曲線が改善されたとしても、そもそも支える筋肉や靭帯が弱い・硬いと元の状態に戻る可能性があります。また「体の軸が悪ければ』結果的に手術をされたところで再発されます。ですので手術は最終手段として考えてください。
すでに手術を受けた方で症状が改善されていなければ、そのまま安静にしていると筋力が更に落ちてしまうので、筋力回復のリハビリに努めましょう。